★公開日: 2022年6月18日
★最終更新日: 2022年6月19日

こんな方のお悩みを解決します
  • 飲食店のゴキブリ駆除を専門業者に駆除を依頼したい
  • 出来るだけ安く、腕のいい業者に依頼したい
  • でもどんな業者を選べばいいか判らない

「プロが飲食店に教える完全ゴキブリゼロ(Gゼロ)対策」。
今回から、専門業者に依頼する際には、どのような業者があってどんな企業を選べばいいか、についてをプロの立場からお教えいたします。

皆さん、害虫駆除業者なんてどこも同じだろう、なんて思っていませんか?

であればそれは大きな間違いです。
それぞれの業者には特徴や得意なジャンル、得意なやり方などが様々あって、全くそうでないところに依頼してしまうと、最悪効果が全くない、ということにもなりかねません。

そこで、これからはプロとしての立場や目線から、一体どのような業者に頼めばいいのかについてお話していきたく思います。

この記事のレベル
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執筆者紹介と本日のポイント

まずは、ご挨拶を。

プロフィール
高薙先生(Twitter)

…とまあ、こんなぼくがこの記事を書いてます。

さて。
今回のお話のポイントは、こちらになります。
念頭に置いて、お話をどうぞ読み進めてください。

この記事のポイント
  • PCO大手業者のメリットは、「安定したサービス力」「総合的な対応力の高さ」にある
  • PCO小規模業者のメリットは、「小規模ならではの特化力」「職人的な作業スキルの高さ」にある

それでは、早速ながら本題に入っていくとしましょう。登場人物紹介

「PCO」とは

若大将
若大将
高薙先生、チャバネゴキブリがなかなか減らないので、そろそろ専門業者さんにお願いしようかと思っているんですが…。
成る程。
であれば、プロの目から幾つか依頼の重要ポイントを教えよう。
まず、若大将は駆除業者なんてどこも同じだと思っているんじゃないかな。
高薙先生
高薙先生
若大将
若大将
ええっ!?
逆にそんなに違いなんてあるんですか!?
そりゃあ、大アリだよ。
それぞれの業者によって、各々得意なジャンルややり方、市場というものがある。
そうじゃない別のジャンルには疎いどころか、何も知らないと思ったほうがいい位だよ。
高薙先生
高薙先生

害虫、あるいはネズミなどの害獣、これらをまとめてぼくらの世界では、「有害生物」と呼んだりします。
そしてその「有害生物」の駆除を行う専門業者のことを「PCO(ペスト・コントロール・オペレーター)」と呼びます。

参照:日本ペストコントロール協会
日本ペストコントロール協会

日本国内の数多くの駆除業者、「PCO」業者は、そのほとんどが「PCO」の業界団体であるこの「日本ペストコントロール協会」に会員として所属しています。
ぼくが前に勤めていた会社も、その協会内でトップを争う大手協会会員企業でした。

ま、単に所属している、というだけで別にその「PCO協会」と日々関わるような職務は、ほとんどありません。

時折、小ぶりの駆除の紹介案件はたしかに回ってはくるようですが、ぼくの元勤務先は大手食品工場がメイン市場なので、関わるとすると精々、行政の大きな案件依頼くらいでしたね。
管轄地区のカの生息調査を協会数十社で行うので協力してほしい、みたいな場合です。

さて、こんなふうにこの協会には相当数のPCO企業が所属しているわけですが、ではそれらの企業が皆同じような業種なのかというと、そんなことは全くありません。

それどころか、各PCOごとに得意なジャンルや市場があって、それ以外は専門家どころか何も知らないほどのレベルだったりする。
実はこの「PCO」というのは、そのくらいに幅の広い業界なのです。

例えば、飲食店のゴキブリ駆除を得意とする企業もあれば、ネズミ駆除を得意とする業者もいます。
それって一見それほど違いがないように思うかもしれませんが、しかしこれらは実は、全く違う技術と知識と経験値が必要です。

だから食品工場での防虫管理や衛生管理を専門とするぼくのようなものもいれば、ぼくのよく知らないハト駆除、ハチ駆除、白アリ駆除などの専門業者もいます。
(全く、じゃないですけどね。こう見えてもぼく、若い頃はハト捕まえたり、防護服着てハチ駆除したり、床下潜ったりもしてましたから笑)

PCOの駆除対象(有害生物)の代表例
  • 害虫:ゴキブリ、マダニ、ハエ、カ類、貯穀害虫、シロアリ、クロアリ、スズメバチ、ムカデ、トコジラミ、他
  • 害獣:ネズミ、ハクビシン、イタチ、他
  • 害鳥:ハト、カラス、他

と、このようにひとえにPCOの対象となる「害虫獣」と言っても、ざあっと種類があります。
そして、その種類の分だけ得意なものや専門があったりするわけです。

しかも単に「ゴキブリ駆除」といっても、「一般家庭」での対策なのか、それとも「飲食店」なのか、はたまた「ビル」なのか、「倉庫」なのか、「工場」なのか。
それらによってすら、その得意ジャンルが企業によって変わってくるのです。

PCOの代表的な対象市場
  • 飲食店
  • 食品工場
  • その他の製造工場(医薬品、再生医療、包装資材、印刷、食品容器、精密機器)
  • 商業施設(スーパー、デパート、コンビニ)
  • 事業施設(オフィスビル)
  • 物流施設(物流倉庫)
  • 病院、介護施設
  • ラボ、研究施設
  • 文化財施設
  • 一般家庭、など

しかも各々のPCO業者は、それぞれこれら市場のどこかに得意なジャンルを持っていたりするものです。

このように、ざっくりと一括りに「PCO」と言っても、そこには千差万別、様々な業者がいます。
そこで、飲食店の皆さんがゴキブリ駆除の依頼をする際には、その依頼業者は「どんな市場」「何が得意」なのか、をある程度なりに見定める必要があります。

何故ならば、このPCO業界というのは結局のところ、「モチはモチ屋」だからです。
ノウハウや技術力というのは、そう簡単にはつかないもので、それは企業の同様です。
だからこそ、それが得意なところにお願いすべきです。

つまりここでは、「①飲食店市場」の「②ゴキブリ駆除」という組み合わせに強いPCO業者を探して選ぶ、というのが重要になります。

挿画:「飲食店」の「ゴキブリ駆除」が得意な業者を探すべし!
「飲食店」の「ゴキブリ駆除」が得意な業者を探すべし!

PCOの「大手業者」と「小規模業者」

若大将
若大将
確かに考えてみると、一言で「害虫駆除」と言っても世には色々ありますもんね。
もう少しPCO業者の実態について迫ってみよう。
このPCO業界というのは、一部の「大手業者」とその他の多くの「小規模業者」によって成り立っているんだ。
高薙先生
高薙先生
そして、ゴキブリの駆除を業者にお願いする場合、これらのどこにお願いするか、ということになってくる。
高薙先生
高薙先生

実を言うとこの「PCO」業者というのは、基本的に中小、というよりもかなり小規模な零細企業がそのほとんどを占めています。
職員が10人以下なんてのは勿論のこと、家族経営、あるいは「一人親方」みたいなところも、何ら珍しくありません。

しかしぼくが前に勤めていた某PCO企業は、社員数が1,000人以上。
言ってみれば日本の企業でいうところの中の上くらいの規模であり、全国に営業所を構えて事業展開していました。

このように、日本のPCO業界は、一部の「大手業者」と、それ以外の多くの「小規模業者」によって成り立っています。

その事業的な線引きはないのでしょうが、一般的にこのPCO業界において、「いわゆる大手」と呼ばれるPCO業者は、次のような企業です。

PCO業界の大手業者例
  • アース環境サービス
  • イカリ消毒
  • ダスキン
  • シー・アイ・シー
  • サニックス
  • 関東港業
  • 関東白蟻防除
  • 国際衛生
  • アサンテ
  • 三共消毒
  • キャッツ
  • 中部資材、など

もし「大手に依頼したい」となれば、上のPCOのどこかを選ぶことになるでしょう。
(ただしこれらの大手業者が皆、飲食店のゴキブリ駆除を得意にしているわけではありません!)

そしてこれら以外のPCO業者は、中小零細企業、まあここでは「小規模業者」としておきますが、そうした企業となっています。

なお、ネット上からどこかの害虫駆除業者に駆除依頼をしようとした場合、上のリストにないものは皆、「小規模業者」ですので、その理解をしておいたほうがいいでしょう。

挿画:大手業者と小規模業者

大手業者に依頼するメリットとデメリット

若大将
若大将
うーん、やっぱりどうせお金を出して頼むんだったら、大手業者に頼んだほうが安心な気もするんですが…。
ぶっちゃけ、ぼくもそう思ってる。
安定した技術と信頼性は、何だかんだでそこは大企業の強みだね。
高薙先生
高薙先生

先にも書いた通り、ぼく自身、大手PCOの出身です。
ですから、そこらへんはよーく知っています。

忖度一切抜きに本音を言うなら、依頼するなら大手のほうが安心というか、無難、です。
これはもう仕方ないですね、大手企業の強みって、そういうものです。

とはいえ、これが乱暴な意見であることもよく自分でわかっていますし、またそれじゃ小規模業者がみんなダメかといえば、そんなことはありません。

それと、めっちゃくちゃよくあることなんですが、大手に依頼していると思っていたらそれはただの大手の営業マンで、実はそのまま下請けの小規模業者が現場を対応している、なんてことはこの世界ではしょっちゅう、ありすぎるくらいにあります。

実際、ぼくも大手PCO時代にはよく下請けさんにお願いしていました。
ただし、これについての是非や見解は、別途書くことにします。
(結論だけここに書けば、それは別に基本、何の問題も全くありません。ゼネコンが設計した建物を設計者だけで建てることはないですよね?)

さて話を戻します。

一重に「全ての大手業者がこうだ」とまでは言いませんが、大手業者に依頼するメリットとデメリットはなんでしょうか。

まずはメリットからいきましょうか。

PCO大手業者に依頼する、メリット
  • サービスクオリティが安定している
  • 最新の防除技術を教育されている
  • 多種の駆除方法や多様な対策提案が出来る
  • 大型の店舗や施設も対応出来る
  • 幅広い業務対応や多種の現場対応が可能
  • 複雑な作業対応が可能

まあ、なんといっても大手らしい、「安心のサービスクオリティ」でしょう。

彼らは企業としての従事者教育がなされていることが多く、それもあってただ単に駆除施行を行うだけでなく、多種多様な具体的提案をするノウハウを備えています。

ちなみに、この「多種多様な具体的提案をするノウハウ」は、かなり重要です。
何故なら、「現状での単なる駆除」「今後の予防を含めた対策」の差になるからです。
当然、後者のほうが効果は高いです。

いずれにせよ、大手業者は数多い人員を抱えていて、それらを教育し、様々な対応や相応の高いサービスを安定して提供出来るのが優れたところです。
ですから正直、困ったら名の知れた大手を選ぶと間違いはそう多くはないでしょう。
ぼくも、まずはこういうところをお勧めします。

ではデメリットはないのか。
こんなとことでしょうか。

PCO大手業者に依頼する、デメリット
  • 作業員の技術レベルにムラがある
  • 飲食店市場を軽んじている傾向にある
  • 難易度の高い駆除技術に欠けがち

一方で、デメリットとしては、従業員を多数抱えることからそこに技術や知識のレベル差が生じやすいことでしょう。

それに、そもそも彼らは、そこそこの企業につとめる「サラリーマン」ですからね。
ある程度の現場を、会社の意思に従う組織の一員として対応します。

もう少し有り体に言ってしまうと、「金額の安く小さな現場や市場は値段相応の対応になりがち」ということです。
利益を求める企業としては、どうしたって数万円のビジネスよりも、食品工場のような数百万、数千万、1億といったビジネスを優先するのは仕方ありません。

つまり、大手になればなるほど、飲食店市場というビジネスにそれほど旨味を感じず、軸足をそれほど置かなくなりがちです。

と同時に、会社組織ですから、スキルアップした有能な社員は、やがて管理職となっていき現場から離れます。
その結果、有能な作業員であればあるほど、現場からいなくなり、対応してくれなくなります。
当然ながら、この道数十年のベテラン職人も少なくないこの業界においては、難易度の高い現場でもバチっと成果を出すような技術力を持った、「達人」級は自ずとそこまで多くはなくなります。

あ、でも大手は料金が高い、と小規模業者がよく言うのですが、これはぼくは全く違う、と思っています。
そりゃサービスの質が一律ならそうかもしれませんが、大手の提供するサービスはやっぱり高付加価値ですからね。
これについては、はっきり言って、零細からの言いがかりです。

食ネコ
食ネコ
中のネコ的な現実の話を1つすると、大手は優れた人材も多い分、話のならない「ポンコツ」も一定数必ずいるからにゃ。
そしてそういうポンコツは、小さな安い現場だけを大概ずっと回らせているものだからにゃ。
…もう後はわかるにゃ?
挿画:メリットとデメリット

小規模業者に依頼するメリットとデメリット

若大将
若大将
なんだかもうここまでで、大手一択感しかないんですけど…。
そりゃ最新式の駆除技術や知識、サービスの安定さからすれば間違いないよ。
でも、小規模業者には彼等の得意とするものがある。
飲食店などのような、小さな小回りを要する駆除施工だよ。
高薙先生
高薙先生
上にも書いたけれど、大手だって色々事情はあって、飲食店にばかりそんなに手をかけられない。
だったら、「ウチは規模は小さいけれど、でも飲食店対応だけは得意ですよ」っていう小規模業者があったら、どうだい?
高薙先生
高薙先生

さて、上を読んでしまうと、「こりゃ小規模業者勝てねーわ」と思うかもしれません。

確かに、大手業者はそのサービス力や技術の開発力、総合的な対応力などで大きく勝っていますから、そこで競った場合に小規模業者が勝てる可能性は、限りなく低いことでしょう。

でも、実のところ小規模業者には小規模業者の強み、もあるのです。
ではそれは、何か。
それこそが、「小規模ならではの特化型」と、それを突き詰めるがゆえの「職人的な現場力」です。

PCO小規模業者に依頼する、メリット
  • 小規模ならではの特化型
  • 職人的な現場スキルの高さ

まず、先程から言うように、「あれもこれも対応可能」という大手業者に、同じ土俵で戦って小規模業者が勝つことは、まずありません。

ですが、そこで勝てる唯一の方法、経営戦略があります。
それが「大手がやりたがらない、ある分野にのみ特化する」のです。

事実、小規模業者で頭角を見せている元気なところは、そうした業者が多いものです。

例えば、そのいい例こそが「飲食店のゴキブリ駆除」です。
実を言うとこれ、大手業者はそこまでやろうとはしません。
だって、どうしたって大型で大規模な食品工場の防虫管理のほうが、もうかりますからね。
先程も書いた通り、大手業者にとっては数万円という駆除施工よりも、食品工場のような数百万、数千万、1億といったビジネスのほうが優先したいに決まってます。

その結果、多額の利益がないとやっていけない大手業者は、こぞって工場の防虫管理に向かう。
飲食店市場は薄利多売だから、結果、片手間になる。
勿論やるんだけど、でもそこは「広く浅く」、にならざるをえない。

だからこそ、そこに小規模業者の勝ち筋があるのです。
「広く浅く」には、「狭く深く」で戦うのです。

上でぼくは、「①飲食店市場」「②ゴキブリ駆除」という組み合わせに強いPCO業者を探せ、といった。
でも、考えてみればこれだけジャンルと市場の多いPCOで、その組み合わせ「だけ」に特化となると、組み合わせの数からして相当に狭くなってくるわけです。
そこに小規模業者の勝機が、生まれます。

大手にかなわない小規模業者「だからこそ」、他でかなわなくていいけど「飲食店のゴキブリ駆除」だけは負けない。
彼らは、こういう企業戦略をたてるわけです。
そして、「飲食店のゴキブリ駆除」だけを研究し、営業し、実績を作っていく。

さあ、こうなってくると、どうでしょう。

「大手はそこそこしかやってくれそうにないから、この分野に特化した小規模業者にお願いしてもいいかな」

と、そんな考えが出てくるのも自然だと思いませんか?

それと、この企業戦略のメリットがもう一つあります。
「飲食店のゴキブリ駆除」のエキスパートという技術力とブランド力を持てる、ということです。

それもあって、零細PCOの多くは、「この道」のベテラン職人であることが多いです。
よって難易度の高い現場もその腕一本で駆除してのけることも多々あります。

とくにネズミやゴキブリの駆除にかけては、大手ではあきらめてしまうほどにひどい過酷な現場も彼等はその職人性で解決しまうこともありますからね。
その職人スキルには舌を巻くものがあります。

ただし、その一方でデメリットもありますので、こちらも押さえておきましょう。

PCO小規模業者に依頼する、デメリット
  • 最新の技術知識に欠ける
  • 幅広い業務対応が出来ない
  • 仕事を選ぶ

その一方で、彼らは逆に「この道」以外を知らないので、最新の技術知識に疎かったり、どうしても零細企業の弱いところで幅広い業務対応には不向きです。
つまり先のような、ゴキブリ対策への最新のノウハウと様々な対応力においてそこまで高くはありません。
そこはやはり零細企業の弱いところでしょう。

それと、彼らは基本的に、零細企業とはいえ経営者、社長です。
サラリーマンとは違って仕事はそれなりに選びます。

以上、そのあたりを踏まえて、依頼先を考えてみてはいかがでしょうか。

食ネコ
食ネコ
この道の職人さんは本当に「達人」級にスゴいからにゃ。
どんな現場でも、ピタっ!と問題を止めるからにゃ。
高薙先生も、実はかつてはそういう食品工場での防虫対策の「達人」だったらしいにゃ。
挿画:達人

まとめ

今回は「ゴキブリ駆除の業者選び」という観点から、どのような業者を選べばいいか、についてお話をいたしました。

このように、PCO業者には様々な企業があります。
そしてそれらは大きく、「大手業者」「小規模業者」に分けられます。

この記事のポイント
  • PCO大手業者のメリットは、「安定したサービス力」「総合的な対応力の高さ」にある
  • PCO小規模業者のメリットは、「小規模ならではの特化力」「職人的な作業スキルの高さ」にある

どうぞ、各々のメリットやデメリットを見比べながら、業者を選定してみるようにしてください。
それでは。