★公開日: 2022年6月26日
★最終更新日: 2022年6月26日
- 飲食店のゴキブリ駆除を専門業者に依頼したい
- でもどの業者を選べばいいのか、判らない
- そもそもどんな基準で駆除業者を選ぶべきか、その見分け方が判らない
「プロが飲食店に教える完全ゴキブリゼロ(Gゼロ)対策」。
今回は、ゴキブリ駆除の専門業者について、どのように選べばいいのか、その見分け方についてプロの立場からお教えいたします。
世には様々な駆除業者があります。
しかしそれらは値段にも違いがみられます。
いや、値段だけではなく手法や考え方も様々だったりします。
では、ゴキブリ駆除業者を適切に評価するにはどうすればいいでしょうか。
今回はこのあたりを解説していこうかと思います。
そして、ネット上にはびこっている、ゴキブリ駆除に対しての適当なデタラメ、デマ、誤情報。
そこかしこをかじってでっち上げて書いている素人の情報についても、プロの立場からがっつりとジャッジしていくことにしましょう。
この記事のレベル |
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Contents
執筆者紹介と本日のポイント
まずは、いつも通りにご挨拶から。

…とまあ、こんなぼくがこの記事を書いてます。
さて。
最初に今回のお話のポイントを、お伝えいたします。
これらを念頭に置いて、お話をどうぞ読み進めてください。
この記事のポイント |
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それでは、早速ながら本題に入っていくとしましょう。
業者の評価ポイント教えます

ゴキブリ駆除の専門業者を見分ける際のポイントというか基準というか、そういうものってあるんですか。
例えば、「こういう駆除業者には気をつけろ」みたいな…。
一概にも言えないんだけど、例えばこんなところかな…。

ゴキブリの駆除業者といっても、世には様々存在します。
多くの駆除業者は良心的であったりするものですが、しかし中には「こりゃダメだ」という業者も存在します。
また、その会社はさておいて、現場担当として来訪する作業員、担当者レベルで「こいつはダメだ」という場合も、実はあります。
では、どこを見ればこの業者はダメだとわかるでしょうか。
例えばこんなところです。
問題のある駆除業者の指針 |
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これらにどれかでも含まれれば、とまでは確かに言いません。
ちょっと厳しい目線で書いているので、一つくらいは思い当たる節もあるでしょう。
しかし、これがもし複数も満たす場合には、ちょっとばかり疑ったほうがいいかもしれません。
少なくとも、適切なゴキブリ駆除の依頼を行う業者である場合、これらのようなことはしないはずです。
ただし。
何度も言うように、世の中「安いもの」は「安いなり」。
サービスというのはその値段があってこそのものです。
安いコストしか支払っていないのに、それ以上のレベルを求めるのは間違いというものですから、あしからず。

駆除業者のここは事前にチェックすべし

でもこれらってお店の駆除をしてもらって初めてわかることで、依頼する事前にはわからないことですよね。
依頼する前に、「駆除業者のここをチェックしておくべし」ってのはあるんでしょうか。
どこの業者だって自分の悪いところをうたってくるところはないからねえ。
でも最低限、こういうところは見ておいたほうがいいかもしれないよ。

依頼する前に、「この駆除業者はいい」「ここはあまりよくない」というのがある程度判ればそれにこしたことはありません。
ですが一般的には、当然ながら自分の悪いところを最初からセールスにうたってくる業者なんてあるわけがありません。
当然都合のいいことを営業として言ってくるのは、どの業界でも全く同じことです。
よってお店側においては、値段くらいしか評価ポイントがそこまで多くあるわけではないのですが、しかし。
このポイントをある程度押さえることで、その業者がどんなところであるかを事前に少しだけでも垣間見ることが出来るようなところは、ないわけではありません。
例えばこんな点は、契約する前に一応駆除業者にチェックしておいたほうがいいでしょう。
このくらいのことは別に聞いたところで失礼にもあたりませんし、寧ろ業務委託前に契約者として知っておくべき情報です。
というか、これらに関してはそもそもからして「決まったこと」しかやらない業者もあるので(そういう値段設定なので)、依頼のためのコストと見比べながらレベルを確認することは重要でしょう。
駆除業者との契約前にチェックしておくべきこと |
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いかがでしょうか。
これらのことは専門業者のレベルの指針となると同時に、業者が見積を出してくる時点でお互いの認識を共有する上でも重要な項目ばかりです。
「いやウチの見積はそこまでの料金をいただくような駆除・管理仕様にはなっていないので、こんなことまで求められても困る」というのであれば、それはそれ相応の値段のものであることを、お店側もしっかりと認識すべきでしょう。
先にも伝えた通り、世の中、何事も「安いもの」は「安いなり」です。
「安さ」を求めているのに、それ以上のハイレベルなことも要求するのは、無理というもの。
それはその業者が悪いのではなく、お店側が出しているコストのレベルはそういう程度だと理解すべきです。
勿論そうした業者だとしても、少なくとも値段相応の結果は出せるでしょうから、そういう選択は別にあってもいいかとも思います。
何から何まで完全な目標、完全駆除を満たすべきだ、というのも余りに乱暴な意見ですしね。
しかし、そうした高い目標や技術力をセールスとしてうたいながら、実際には出来ない、わからない、事前に説明すら出来ない、というのは、これは業者側に著しく問題ありです。
そうした駆除業者には、疑ってかかるほうがいいかと思います。
営業マンのセールスと、実際の現場の技術者の現実が乖離している可能性だって、十分に考えられるでしょう。
それに実際、しっかりとこうしたことを説明し、実際にサービスとして提供できるような業者であれば、それはそれなりに高額となるものです。
少なくとも格安業者とは別ランクのものとなるでしょう。
ですが、先と同様、世にはしっかりしたサービスを適正な価格で提供している業者が存在します。
そうした目線で評価すれば、誤解や認識の差異、あるいはセールストークの美辞麗句に惑わされることは少なくなるかと思います。

「そうならない場合にはどうするのか」
を契約前に確認し、そのサービスが料金に合っていると認めた業者を選ぶ、ということが重要にゃ。

【デマ注意】ネット上で見た全く無意味な確認事項
ネット上というのは様々な情報が飛び交うものです。
よって、なかにはそのへんのそもそも誤った記事をかじった程度のものを、いかにもな素人があたかもそれらしく(と発している本人は思い込んでいるのでしょう)体裁を取ったような、完全に的外れな情報、というのも数多く存在するものです。
これらはプロからすれば噴飯モノな話ばかりなのですが、全く知らない方々からすれば「そういうものか」と思い込みかねないから、なんとも厄介です。
実はこの記事を書くにあたって、一体ネット上でのPCO業者の評判にはどのようなものが出ているのか、一応軽くリサーチしてみました。
いやあ…、
知らないとはいえ、酷いっすね…(苦笑)。
いちいち相手する気もないのですが、誤解が広まるのを放置するのもプロとして余り気分がよくないので、あまりにも目にあまるものには、以下、釘を差しておきます。
こういうものには、惑わされないようしたほうがいいでしょう。
謎の提案①資格保持業者を選ぶ
どこの業者の宣伝を元ネタにしたんだか知りませんけど、どこに連絡したら無資格保持業者や各種団体への登録、届け出すらしていない業者なんて、来るんですかね?(笑)
それに、別に例えば某業界団体に登録なんかしなくても害虫駆除は出来ますし、逆に登録してあるからここは安心だなんてのは、ありません。
大体、団体が指定するある一定の条件さえ揃えて申請すれば、業界団体なんて、普通に登録出来ます。
さらに言うなら、そこで示している優良企業というのは団体から流れてくる仕事を請け負い、それを問題なくこなしている業者のことです。
勿論その意味では十分に優良な業者といえるので、それらについては全くもって申し分ないのですが、しかしその逆、つまり別に団体から流れてくる仕事を請け負わなくても、自分で営業して受注を取れば経営は十分に成り立つので、そこに加えられていないから優良じゃない、ダメだなんてのは、全くありません。
大体、団体からの依頼に旨味が…おっと、やめておきましょう。
それと、「防除作業監督者」や「建築物環境衛生管理技術者」の資格の有無を確認しろ、ってのを見たのですけど、あなた、それらがどういう資格なのか全く理解してないですよね。
業務次第ではありますが、そもそも「防除作業監督者」なんて事業所に一人か二人誰かしらが取得している程度だという業者も多いでしょうし(だって監督者のための資格ですから、全員が取る必要はないわけです)、「建築物環境衛生管理技術者」の資格が必要かどうかは、その業種次第で大きく変わるものです。
その資格者が来たから別に優れた施工をしてくれるとか、そういう類のものでは、全くないですからね。
また「ペストコントロール技術者」というのはPCO業界団体が出している団体資格ですが、1日2日ほど拘束されて机に向かっていれば、よっぽどの場合以外は皆、合格します。
あとは数年後に、ちょっとしたテストで更新、以上です。
勿論、駆除業務における最低限の基礎知識を教えられるので有益ではあるのですが、しかし資格がないからダメだというものでも、あればいいってものでも全くありません。
よってそれらの資格を見せろ、と言われればまあ一旦事務所に戻って持ってくるでしょうけど、それで何がわかんの?って話ですから、それって、言うだけ業者に完全にナメられます。
結論、全く意味がありません。

謎の提案②最低、過去にその害虫の駆除に対応したかを確認する
間違いなく、その「最低」の確認です。
すべきではありません。
普通、プロとしてそんな作業者は来ませんし、来てもそれなりに教育を受けてから現場に行くものです。
そんな彼らに「あなたは過去にこれらを駆除して効果を果たした経験がありますか」と最低、確認しろ、というのでしょうか。
んじゃ試しに飲食店のプロの立場として、どうぞこの問をご自身に置き換えて、お客さんにこういわれたと考えてみてください。
オーダーされる前に、「最低限のこととして聞くんだけど、おたくの店でこの料理って、過去に作って美味しいって言われたことあるの?」と。
こんな客に、料理を出したいですか?
だったらぼくらも、人間なので全く同じ気持ちです。
こういうことをプロに向かってわざわざ確認してくるような失礼な客からの依頼を、ぼくらは誰一人として受けたいとは思いません。
謎の提案③被害状況の動画や写真を提示しない業者は警戒すべき
昭和か、と。
今どき、普通に、いません。
ていうか今どきの詐欺は、もっと逆にそれをアピールしてきますよ。
謎の提案④体験談や口コミの評価の高い業者を選べ
調べる価値が、ありません。
そりゃ依頼者が満足していれば別にそれで全然いいのですが、しかしこの業界の素人の口コミほど当てにならないのがぼくらの定説です。
正直、月度レベルでの数値評価に基づいていないような、ただの素人による体感ベースな口コミは全く参考になりません。
特にネット上のものは、専門家のぼくが目を通した限りで、ほとんど無意味、無価値と思っていいです。
まあ、別にこの業界に限ったものでもないのかもしれませんが。

まとめ
今回は「専門業者の見分け方」について、プロとしての目線から解説させていただきました。
特に今回は、これ。
業者を選定し、契約を締結する前に、見積をもらった段階で「お互いの認識の違い」をなくすためにも、これらは確認すべき事柄でしょう。
駆除業者との契約前にチェックしておくべきこと |
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以上、これらを踏まえての満足度の高い専門業者の選定が出来たら幸いです。
それでは。