★公開日: 2022年5月28日
★最終更新日: 2022年9月13日
- 厨房内のゴキブリを確実にゼロにしたい、飲食店の経営者の方
- でも、それには一体何から始めればが判らない方
- G対策をするのにプロに依頼すべきかどうか、考えている飲食店の方
「プロが飲食店に教える完全ゴキブリゼロ(Gゼロ)対策」、いよいよここからスタートです。
記念すべき最初の1回目は、こちら。
「Gゼロは「GDCA」で進めるべし」です。
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執筆者紹介と本日のポイント
まずは、ご挨拶を。

…とまあ、こんなぼくがこの記事を書いてます。
ちなみにぼくは、このブログ以外にも、食品工場や飲食店の衛生管理についての情報発信や、「食の安全安心」のための情報共有ブログを運営しています。
こちらもご興味あれば覗いてみてください。

さて。
今回のお話のポイントは、こちらになります。
念頭に置いて、お話をどうぞ読み進めてください。
この記事のポイント |
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それでは、早速ながら本題に入っていくとしましょう。
飲食店でのGゼロを始めよう
高薙先生が、魚と日本酒の美味い行きつけの居酒屋「日本海」で、いつものように大好きな地酒を堪能していたある夜のこと…。

何か悩んでいるようだけど。


実はここ最近、厨房でゴキブリを見るようになっちゃって…。
でも実を言えばどの店だって悩んでいることだよ、決して珍しい話じゃない。


よし、
それじゃ、「Gゼロ」を最速最短でどう実現してくけばいいか、専門家のぼくが大将に教えるよ。


よろしくお願いします。
というわけで、さあ。
ここからが「G-ZERO(Gゼロ)」のための本格的な取り組みとなります。
飲食店におけるゴキブリという存在は、本当は関わりたくもないのにも関わらず、どうしても切っても切れない関係となってしまいがちです。
しかもそれがお店の評判に与えるインパクトは、計り知れない。
そこで、防虫対策、食品衛生のスペシャリストとして20年以上現場を渡り歩いてきた生きてきたぼくが、ここでは「飲食店とゴキブリ」という問題に焦点を絞ってお話していくことにします。
以後、よろしくお願いします。

Gゼロは「GDCA」で進めよう

初耳です。
「PDCA」なら聞いたことあるんですけど…。


だってぼくが作った考え方なんだから、知らなくて当然さ。
でも「Gゼロ」を目指すんだったら、この「GDCA」が一番最速最短な進め方なんだ。
皆さん、「PDCA」って聞いたことないですか?
そんなこと、衛生管理者ならば必ず知っていることだと思います。
言うまでもないかもしれませんが「PDCA」というのは、以下の4つの頭文字を取ったものです。
「PDCA」とは |
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この4大要素である「Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)」という一連のサイクルを繰り返し回すことで、改善活動を進めていくこと(スパイラルアップ)が、いわゆる「PDCA」、あるいは「PDCAサイクル」と呼ばれています。

この考え方を古い、オワコンなどと言う人もいますが、とんでもない!
ITだの何だのの世界では知りませんが、しかし少なくともことぼくらのこの食品業界、品質管理の世界においては最大の掟とも言うべき考え方であり、これなくして衛生管理も品質管理も成立しません。
そんな食品業界の鉄則である「PDCA」を「Gゼロ」に応用したのが、ぼくの提唱する「GDCA」です。

しっかりと「Gゼロ」を維持(マネジメント)しないといけないにゃん。
だからこその「GDCA」なんだにゃ。
お、某食品衛生ブログでもお馴染み、食ネコ。
ここでもポイント解説、よろしくお願いします。

「G」とはG(ゴキブリ)の「現状把握」だ
さて、ここで当然の疑問が浮かぶかと思います。
「PDCA」は、なるほど判った。
でも、「GDCA」ってなんだよ、と。
てゆーか、その「G」ってなんだよ、と。

「G」って「ゴキブリ」のことですよね!?
「GDCA」の「G」とは、「G(ゴキブリ)」がどこにどのくらいいるのか。
つまり、「G:現状把握」の「G」なんだ。

そう、Gゼロにおける「GDCA」とは、次のような4つのことを言います。
「GDCA」とは |
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つまりこの、「G(現状把握)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)」という一連のサイクルを繰り返し回すことで、改善活動を進めていくこと。
Gゼロとは、この「GDCAサイクル」を回すことだと考えていただければいいかと思います。


まとめ:Gをビジネス上のリスクと考える
今回は第一回ということで、Gゼロのための最速最短の道である、「GDCA」について簡単に解説いたしました。
改めて今回のポイントをまとめておきましょう。
この記事のポイント |
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いかがでしょうか。
まずの一回目から、ちまたで言われるゴキブリ対策の話とは違っているな、と思うんじゃないでしょうか。
その通り。
ぼくの専門は、食品衛生であり、異物混入対策であり、そのための虫対策のスペシャリストです。
ですから考え方自体が違っています。
いわゆる街の駆除屋さんは、虫がいれば、ゴキブリがいれば、それを殺虫剤で駆除することしか考えません。
その結果、いなくなる。Gが減る。はい終わり。
彼らはそれしか考えてません。
どうぞ今すぐネットで検索してみてください。ゴキブリ駆除やゴキブリに関するサイトは、そればかりしか出てきません。
やれゴキブリの生態はこうだ、こういうところにいる、こうやって駆除しろ、云々。
そればかりです。
まあ、虫嫌いな主婦が一般家庭などでゴキブリを退治したい、というレベルなら全然それでいいでしょう。
でも飲食店は、違います。
「飲食店」というビジネスを、経営をしていく上で、ゴキブリというリスクに対し、どうマネジメントしていけばいいか。
それを考えなくてはいけません。つまり経営上のリスクの一つとして、それを管理、マネジメントしていくと考えるのです。それが、ぼくがここで言っている「Gゼロ」です。
少なくとも、食品業界における食品ビジネス上での異物混入、衛生管理というのは、こうした考えの上に成立しています。
このことを、飲食店のかたも、またそれを駆除するプロも、全く考えていない。知らない。これは致命的です。
質問します。
あなたは何のためにGゼロにしたいのですか?
「ゴキブリが嫌いだから。」
「家の中でGを二度と見たくないから。」
ご家庭の主婦ならそれで全くいいでしょう。
でも、あなたは経営者です。あなたは飲食というビジネスを営む立場です。あなたは衛生管理の責任を背負っているのです。
この視点でこそ、ゴキブリというリスクの存在に向き合わなくてはいけません。
上の記事での若大将のように、です。
ですから上の質問に代わりに答えるなら、あなたは、経営リスクを軽減させるために、リスク管理としてGゼロにしなくてはいけません。
つまり「飲食店」というビジネスをしていく上で、経営者として、あなたはゴキブリというリスクにどう接していけばいいでしょうか。
「Gゼロ」とは、つまりリスク管理の一つであって、その経営リスクに対しての「仕組みづくり(マネジメントシステム)」の一つである、とここでぼくはまず最初の一回目で提唱します。

おっと、立場上、つい熱が入ってしまいました。
最初の一回目ということで、お許しください。
次はその「現状把握」について、もう少し深掘りしていきたいと思います。それでは。