★公開日: 2022年6月4日
★最終更新日: 2022年6月4日

こんな方のお悩みを解決します
  • 店内のゴキブリを確実にゼロにしたい
  • とりあえず店内にGがいるのは判った
  • でも店内のどこにGの巣があるか判らない

「プロが飲食店に教える完全ゴキブリゼロ(Gゼロ)対策」、今回で3回目となります。

このブログのいいところは、最初から順番に読んでいくと何の虫の知識がなくても取り敢えず、どうすれば最速最短でGがいなくなるのか、どの段階になったら業者を呼べばいいのか、がわかることです。

そして現在のところ、順調に「G前調査」として「初期診断調査」のお話を進めています。
今回のお話は前回を踏まえてのものとなるので、まだ前回を見てないよという方は、そちらからご覧下さい。

では、3回目。
前回お話した「G生息レベル」からもう1歩先に進んだ、「Gの巣疑惑を洗い出せ」です。

この記事のレベル
  • 初心者度: 4 out of 5 stars (4 / 5)
  • 重要度 : 3 out of 5 stars (3 / 5)
  • 専門性 : 2 out of 5 stars (2 / 5)

 

執筆者紹介と本日のポイント

まずは、ご挨拶を。

プロフィール
高薙先生(Twitter)

…とまあ、こんなぼくがこの記事を書いてます。

さて。
今回のお話のポイントは、こちらになります。
念頭に置いて、お話をどうぞ読み進めてください。

この記事のポイント
  • 「Gの巣」のある「Gの巣条件」とは、
    温度があって、②水があって、③餌があって、④しかも隠れやすい、のいくつかを満たすところだ
  • 「インスペクション」は、その「Gの巣条件」を満たすこれら「Gの巣疑惑」を、「ありがちチェックポイント」に基づいてリストアップすればいい

それでは、早速ながら本題に入っていくとしましょう。

お店の「G生息レベル」を知ろう

はい、まずは前回までの簡単なおさらいです。

飲食店のGゼロを進めるのであれば、「PDCA」ならぬ「GDCA」のステップアップが基本だから、それに沿って行え。
これが一回目のお話でした。

そして、その「GDCA」の最初のステップである「G:現状把握」は、3つの「初期診断調査」で行うことが出来る。
それがこの3つだ、これが先の二回目でした。

「G:現状把握」のための「初期診断調査」とは
  1. ヒアリング(聞き込み調査)
  2. インスペクション(目視調査)
  3. トラップ設置(捕獲調査)
挿画:初期診断調査

で、その最初の「ヒアリング(聞き込み調査)」とは、その厨房にいる自分への問いかけによって、この店にはどれだけGがいるかを整理、客観視する。
つまりは「G己レビュー」をすればいい。

それは具体的には、日々、Gをどう「見る」かを4段階に区分することで、おおよその店内の「G生息レベル」がわかる。

G生息レベル(と今後のアクションプラン)
  • 「よく見る」:ほぼ毎日Gを複数見る
    (→即対策レベル:即業者に駆除依頼すべし
  • 「見かける」:1週間内にGを複数見る
    (→要対策レベル:調査続行
  • 「見た」:1ヶ月以内にGを1匹見た
    (→経過観察レベル:調査続行)
  • 「見ない」:1ヶ月以上Gを見ていない
    (→良好レベル:調査続行)

…と、おおよそここまでが前回までのお話でした。
またここで見えた問題に関しておおよそのアクションプランも見えてきた、といったところです。

そして。
前回もお話しましたが、残念ながらここで「よく見る」のお店はかなり病状が悪化して一般人には対応出来ない状況にあります。
悪いことは言いません、諦めて、一時間でも早く専門業者に連絡しましょう。

では、それ以外の方々。
続いての「初期診断調査」である「インスペクション(目視調査)」は何をすればいいのでしょうか。

登場人物紹介

ハンターの目で「Gの巣疑惑」を探せ

高薙先生
高薙先生
「G生息レベル」が判ったら、次に把握すべきこと。
それは「そのG達は普段どこに隠れているのか」のアタリをつけること。
つまり「Gの巣疑惑」のリストアップだよ。
何だか判ってきましたよ。
それが初期診断調査の2つ目、「インスペクション(目視調査)」ですね!
若大将
若大将
高薙先生
高薙先生
その通り!
Gを「見る」ならば、必ず店のどこかにGが巣を作って集まっているところがある。
「インスペクション」というのは、現場を目視確認しながらその「Gの巣」を探す、ということなんだ。

さあ、3つの「初期診断調査」のうちの、2つ目。
それが「インスペクション」、つまりは「目視調査」です。
これは読んで字のごとく、現場を“目で視る”調査なのですが、ではこの場合プロは一体何をその目で見ているのでしょうか。

さて、この「目視調査」に入った一流の優れた駆除プロは、ここですぐに「ハンター」の目に変わります。
プロはその狩場に足を踏み込んだその刹那から、獲物たるGとの闘いをすでに始めているからです。

獲物が一体どこに隠れていて、つまりどこが巣になっているのか。
目には見えないが、必ず潜んでいる巣へと全感覚を注ぎ込みます。
「ハンター・ハンター」の念能力で言うと、「凝(ギョウ)」に近い。そんなイメージです。

参照画:「HUNTER×HUNTER」
「HUNTER×HUNTER」

それによって、わずかなヒントも生息跡も、物陰の死角に隠れたGの営巣も見逃さない。
これが「インスペクション」
勿論、現場経験の長いぼくも備え、磨き上げている虫対策における異能チートスキル保持者です。

…と、これが出来れば申し分ないのですが。一般の方ならそれがすぐには習得出来ない。
そこで、誰でも出来るポイントを教えましょう。

挿画:インスペクション

Gの巣は「○○があって、隠れやすいところ」

まず、ゴキブリが好きなところとは、一体どんなところか。
ここ、重要です。
なぜならそこにゴキブリが潜む、「Gの巣」があるからです。

結論から言いましょう。それが次の4つです。

Gはここが好き
  • 温かい温度があって
  • 水があって
  • 餌があって
  • しかも、隠れやすいところ

なので、これらの条件が幾つか揃うと、そこが「Gの巣」になります。
しかもこの条件の組み合わせは、その大概がほぼ「○○があって」「隠れやすいところ」のパターンなのです。

ということは逆に言うなら、これらの「○○があって、隠れやすいところ」を先に探してやれば、そこは「Gの巣」疑惑箇所になります。
しかもそういう場所は割と「定番」で決まっていたりもします。

つまり、あなたの厨房で「Gの巣」があるのは、つまりは「Gの巣条件」は、ざっとこんなところです。

Gの巣疑惑ポイント
  • 温度があって隠れやすいところ
    (冷蔵庫モーター回り、コールドテーブル内部、食洗機内、配電盤内、段ボールの中、など)
  • 水があって隠れやすいところ
    (シンク周辺、水や温水を多用する機械周辺、など)
  • 餌のゴミや残渣があって隠れやすいところ
    (機械下、コールドテーブルの下のゴミだまり、など)

そう。
だからこのインスペクションでは、これらの「Gの巣条件」が厨房内のどこにあるか、を探せばいいのです。
何故なら、それが「Gの巣疑惑ポイント」の対象になるから、です。

そして、そこにGがいるかどうかは、今のところ、そこまで重要じゃない。
重要なのは、こういう「○○があって、隠れやすいところ」という「Gの巣条件」が店内の一体「どこにあるか」です。

だから、ここでの貴方の作業、つまり「インスペクション(目視調査)」ですべきこととは、あなた自身の目を使ってこれらの「Gの巣疑惑ポイント」をリストアップすること」です。
そして作ったリストは、次の回で重要な材料になりますから、このことをしっかりと行うようにしてください。

食ネコ
食ネコ
実はこれ、Gのみではなくてコバエなどにも通じる「虫の発生」の四大条件なんだにゃん。
・温度
・水
・餌
・棲みか
これは他の虫対策にも色々応用できる基礎知識なので、覚えておいて欲しいにゃ。
挿画:Gの巣疑惑ポイント
Gの巣疑惑ポイント

貴方のお店の「Gの巣疑惑ポイント」はどこか

若大将
若大将
「Gの巣条件」を満たすような「Gの巣疑惑」ポイントというのがあるのは、わかりました。
でも実際にそれらの場所をお店の厨房から現実的に見つけるのって、ぼくにはなかなか難しい気がします…。
成程。
では特別に、こういうところが「Gの巣疑惑」のポイントになるという「ありがちチェックポイント」を挙げてみよう。
純粋に、これらが厨房内のどこにあるか、をチェックすればいい。
高薙先生
高薙先生

では、ここで貴方がすべき具体的なアクションプランを改めて、まとめましょう。

まずは、何でもいいですから、紙とペンを用意してください。
そしてその紙に、あなたの店内にある次の「Gの巣疑惑ポイント」をメモしていきます。

そのポイントとは、先にあげたような「○○があって、隠れやすいところ」という「Gの巣条件」を満たす具体的な場所のことです。

これらはぼくらも現場に入って一番最初に探す場所となります。
なぜなら、大概はこれらがGの生息上での問題になるからです。
つまり、言ってしまえばこれらはぼくらGハンターにとっての「ありがちチェックポイント」なのです。

そしてそのチェックすべき「ありがちチェックポイント」とは、ズバリこれらです。

ありがちチェックポイント:Gの巣疑惑ポイントはここだ
  • 各コールドテーブルのモーター部(横などに蓋があく箇所の内部)
  • 冷蔵庫上のモーター部(上などに蓋があく箇所の内部)
  • ガスコンロ周辺
  • 食洗機内
  • 配電盤内
  • 場内の保管段ボール
  • 手洗いやシンクの下

プロは真っ先にこれらがどこにあるかをチェックします。
ですからあなたも、まずはこれら「ありがちチェックポイント」が厨房内のどこにあるのか、を見てください。
Gの問題がある以上、必ずといっていいほどにこれらがあるはずです。

そして、もしあれば、それをリストします。
出来ればその周辺でGを見たことがないか、を思い出してみると、なおのこといいかと思います。

そりゃ確かにプロならもっともっと視点の幅が広がりますし、その視点の精度自体が違うものです(ぼくらはGの糞の点在具合なんかも普通にしっかりと見ますからね)。
ですが、飲食店でGを「時折見かける」くらいの「G生息レベル」なら、これらの箇所を挙げるだけでも重要なチェックポイントの絞り込みになるはずです。

食ネコ
食ネコ
プロは現場に入ると、まずこれらの箇所を反射的にチェックするんだにゃ。
でも今回は誰でも出来る簡易化バージョンなので、代表的な”あるある”の「Gの巣疑惑ポイント」がどこにあるかを把握する、というのがここでの目的にゃん。

まとめ

今回は「G:現状把握」における調査の一つである「インスペクション」において、その一番の目的である「Gの巣疑惑ポイント」の誰でも出来るリストアップ方法について、お話いたしました。

改めて今回のポイントをまとめておきましょう。

まず、Gを「見る」のだという以上、貴方の店のどこかには、必ず「Gの巣」というのがある。
これは、間違いない。

でも、それは、普段の作業内では見つけることが出来ないところにある。
何故ならこいつらは「隠れて」生きているからだ。

では「Gの巣条件」とは何か。
それは、これらだ。

「Gの巣」の条件
  • 温かい温度があって
  • 水があって
  • 餌があって
  • しかも、隠れやすいところ

そう。
つまり、これら「Gの巣条件」「○○があって、隠れやすいところ」を先に見出す。

そして。
この条件を飲食業界の店舗内で満たすところというのは、実はかなり限られている。

だからこそ。
そんな「ありがちチェックポイント」を、ご自身の厨房内からリストアップするのです。

ありがちチェックポイント:Gの巣はここだ
  • 各コールドテーブルのモーター部(横などに蓋があく箇所の内部)
  • 冷蔵庫上のモーター部(上などに蓋があく箇所の内部)
  • ガスコンロ周辺
  • 食洗機内
  • 配電盤内
  • 場内の段ボールの中
  • 手洗いやシンクの下

さあ。
Gがどこにいそうなのか、「Gの巣疑惑ポイント」という言ってみれば「目星」がある程度定められれば、次は「実際にそこに巣があるのか」をチェックすることになります。

ではそれはどうすればいいのか。
それが、次の「トラップ設置」による「捕獲調査」です。
いよいよ本格的な調査となるわけですが、ここからは次回の話にゆずるとしましょう。それでは。