★公開日: 2022年6月14日
★最終更新日: 2022年6月15日

こんな方のお悩みを解決します
  • 店内のゴキブリを確実にゼロにしたい
  • Gトラップを仕掛けて行った捕獲調査の評価を知りたい
  • 駆除業者に依頼するべきかしなくていいかの線引を知りたい

このブログでは、順番に読んでいくとGの知識がなくても取り敢えず、どうすれば最速最短でGがいなくなるのか、少しの努力によって業者依頼コストをどう削減できるのか、が理解できます。

そして現在は、「初期診断調査」の最後である「捕獲調査」の評価の仕方について解説するところに至っています。
流れで言うとこんな感じです。

作成画:初期診断調査の流れ
初期診断調査の流れ

では、7回目。
皆さん、回収Gトラップはお手元にありますでしょうか。
ではこれよりGの「捕獲調査」の評価について今回はお話いたします。

この記事のレベル
  • 初心者度: 3 out of 5 stars (3 / 5)
  • 重要度 : 3 out of 5 stars (3 / 5)
  • 専門性 : 3 out of 5 stars (3 / 5)

 

執筆者紹介と本日のポイント

まずは、ご挨拶を。

プロフィール
高薙先生(Twitter)

…とまあ、こんなぼくがこの記事を書いてます。

さて。
今回のお話のポイントは、こちらになります。
念頭に置いて、お話をどうぞ読み進めてください。

この記事のポイント
  • トラップの捕獲状況から、「G捕獲数」をカウントする
  • その指数と各トラップ捕獲状況から「G生息レベル」に従って、現状レベルを評価する

それでは、早速ながら本題に入っていくとしましょう。

捕獲状況を評価しよう

まずは簡単に、G対策のための「初期診断調査」のメインとなる「捕獲調査」の流れから解説します。
前回にもお話しましたが、主な流れはこの通りです。

「捕獲調査」の流れ
  1. トラップ設置箇所とトラップ設置数を決める
  2. トラップを購入・用意する
  3. 「Gの巣疑惑ポイント」にトラップを設置する
  4. 設置期間後(1週間後)に回収する
  5. G捕獲状況を評価する(←今回の記事対象)
  6. 初期診断結果をまとめ、事後の対策を立てる(←今回の記事対象)

と、細かく一つ一つの手順を区切るとこういうなるですが、おおまかに言うのであれば。
トラップの「①用意(1と2)、②設置・回収(3と4)、③評価(5と6)」、となります。

よって今回は、その「トラップの③、評価(5)と今後の対策立案(6)」についてのお話です。
つまり、捕獲結果をどのように評価すればよいのか。
そしてそれを踏まえて今後どのようにしたらよいのか。
この具体的な評価方法と今後の対策の立案についてお話しましょう。

登場人物紹介

G生息指数を割り出すべし

(トラップ設置後7日ほど経って、高薙が居酒屋「日本海」に寄った夜のこと)

高薙先生
高薙先生
若大将。
「捕獲調査」を行って1週間経ったけど、トラップの回収は出来たかい?
出来ました!
でもこの結果をどうやって評価するか、よくわからないんですよね…。
若大将
若大将
高薙先生
高薙先生
全く難しいことはない。
まず各トラップの「G捕獲数」をカウントして、リストにメモしていこう。

さて、1週間の捕獲調査を終えて、トラップは回収できましたでしょうか。
それではこれらについて、店内のG生息状況をどのように評価すべきか、についてお話していくとしましょう。

まずは回収したトラップを開いて、そこに捕まったGの数を目で数えていきます。

あ、いや、判ります。
Gそのものを、見たくない。

ですよねー。
いや、その気持は割とわかります。
ですが、これはもう、お店の経営リスクがここにかかっているんです。
ですから、そこは覚悟して「えいやっ!」とトラップを開くようにしてみてください。

というか、はっきり言って、これは完全に「慣れ」です。
ぼくもこの業界に長くいますが、大学新卒の若い女子だって「もうここでしばらく生きるんだ」と思えば、皆が皆、数日もしないうちに無表情のままトラップを見るようになるものです。
それにクロゴキブリは直視がつらい、というかたもチャバネゴキブリはそこまで心理的抵抗が少ないのではないでしょうか。

(ていうか、そんなにいやなんだったら、最初からGを生息させないようにしましょうよ、ってことにマジで尽きるんですよね…。)

さて。
トラップ個々の捕獲数をカウントしたら、「Gの巣疑惑ポイントリスト」に、しっかりとその捕獲数をペンでメモしていきましょう。

挿画:G捕獲数

沢山Gが捕まったら「10以上」

さて、こうやってカウントしてみると、10匹くらいまではパパっと見てカウントが出来るものなのですが、しかし。
中にはドサっと一杯つかまっている、そんなケースだってあるでしょう。

この場合、明らかに1つのトラップでG10匹を超えていたら、全てをカウントする必要はありません。
ですが、そのリストには「10以上」とカウントを書いておいてください。
そしてこの「10以上」は、この後の危険状況の線引きとなります。

例えば、ごく小さい子供Gがどばっと捕まっているケースも。
つまり、Gが卵を産んで、その卵がかえってしまい、多量のG幼虫がトラップの中にある。
こういうケースが時々あります。

これはどういうことかというと、すでにそこは「Gの巣」となっていて、そこでGの内部発生が進行している、という状況です。

こういう状況もやはり「10以上」となっていることが多いでしょう。

挿画:10以上

現状の「G生息レベル」を知ろう

若大将
若大将
10個のトラップ、全部カウントしました。
Gの捕獲数もメモしましたよ。
ではその「G捕獲数」をもとに、次の「G生息レベル」に照らし合わせてお店のG生息状況を評価するんだ。
これが、Gの駆除業者に依頼すべきレベルなのか、それともまだ自分でやれるレベルなのか、の大きな指針になるんだよ。
高薙先生
高薙先生
若大将
若大将
成る程!
数値で評価すると、すごく判り易いですね。

さて、G生息指数が算出出来たら、あとはもう簡単。
まずは次の「G生息レベル」に照らし合わせて、今そのお店がどのようなレベルにあるのか、を判定させます。

作成画:G生息レベル
G生息レベル

いかがでしょうか。

ちなみに、上で「10以上」が1ポイントでも出てしまった場合。
これはもう、すでにお話の通りそこはもう完全に「Gの巣」となっていて、チャバネゴキブリが内部発生してしまっている状況です。
その場合、残念ながらあなたのお店は「要対応」レベルとなります。

さて、ここから先は補足なので、以下は読み飛ばして頂いても結構です。
次の項で、この「G捕獲レベル」に従って、どのような対応を今後するべきか、のお話へと進んでください。

というわけで、以下一応補足なんですが。
この基準の根拠は大手駆除業者が出している基準を、ぼくなりの経験値からカスタマイズしてオリジナルで作ったものです。

ちなみにその際、幾つかの理由からそれよりも緩やかにしています。
細かく説明すれば色々あるのですが、自分でお店のG管理をするにあたり、初期診断調査の段階なら、このくらいを目処にしたほうがいいだろう、という意図を含んでのものであり、専門家が考えて出していますので、それなりに根拠や妥当性のあるものだと思って頂いて結構です。

なお、本来、ぼくらのような専門家であればこれらの各トラップを日割りにして換算し、「生息指数」というものを出すところなのですが、ここではそれをもっとシンプルに「匹数」でレベル分けしています。
この「生息指数」については、より専門性の高い別記事に解説を譲ることにします。

挿画:G生息レベル

今後の対策について

さて、この「G生息レベル」に従って、ご自身のお店がどのレベルにあるのか、を確認してみてください。

そして、それぞれこのような対応が必要になる、という各々の指針をここに示しておきます。

「G生息レベル」ごとの今後の対策
  • 良好:この現状を維持する管理を今後も行ってください。
  • 注意(アラートレベル):G発生が始まっているため、何らかの対策が必要です。
    (セルフ駆除可能レベル)
  • 問題あり(アクションレベル):G発生が進行しているため、早急に対応が必要です。
    (セルフ駆除も出来なくはないが、専門業者への依頼も選択に考慮するレベル)
  • 要対応(即駆除施工):G発生が相当に進行しており、早急な専門業者への依頼が必要です。
    (セルフ駆除では難しく、早急に専門業者への依頼を進めるレベル)

まず「良好」と評価された場合。

おめでとうございます。
少々のGの生息は見られるものの、まだ現状で緊急的な対応に急がれる、というレベルではありません。

とはいえ、そこにいるGは駆除していくべきでしょうから、これを維持出来る管理を進めるようにしましょう。
勿論、その管理方法も、この後に解説いたします。

それから「注意」と評価された場合。
これは「アラートレベル(警告レベル)」
つまりは、要注意、です。
青黄赤の信号でいうところの、「黄」といったところでしょう。

これは、初期段階とはいえ、Gの発生が始まっている、という状況です。
実はこういう飲食店って結構多いように思うのですが、何にせよ、何らかの対策が必要です。
とはいえ、今であれば、専門業者に委託せずともある程度、自分で頑張って何とか抑えこむことも可能です。

さて、ここからは「危険だ」と評価されるレベルです。

まず、「問題あり」
これは「アクションレベル(是正レベル)」、つまり一刻も早い改善の必要をともなう、と評価されるレベルです。

これは、それなりに病気が進行している、という状況であり、出来たら専門の駆除業者にお任せしたほうがいい、というレベルです。
つまり、ちょっと言葉が乱暴になってしまうのですが、「一般の素人さんが素人考えで対策出来る範疇をそろそろ超えた」と認識するのが、このレベルです。

まあ、ある程度ここで得られる知識や情報で対応出来なくはないのですが、それなりに大変だ、とは腹をくくっておくべきでしょう。

そして、「要対応」
こうなると、そこそこGの目撃も日常化しているでしょうから少なからず自覚していると思うのですが、悪いことは言いません。
人間の病気でいうところの、「即手術」レベルです。
ここはもう、腕のいい駆除業者さんを探したほうが、どう考えても効率的です。

食ネコ
食ネコ
例え「良好」や「注意」でも、Gの捕獲のあった箇所については「Gの巣疑惑」がまだ残っているんだにゃ。
今はまだ危険度は低くても、いつそれが悪化し、広がるかは判らないと思って今後チェックを続けるべきだにゃ。
挿画:駆除施工

「Gの巣疑惑リスト」は貴重な状況報告だ

さて、ここまででおおよそ今後のすべきことについて、大まかな指針が出来たかと思います。

ですが、ここで一つ重要なことを伝えておきましょう。
それは、これまで様々な情報をメモした「Gの巣疑惑リスト」は、少なくとも次の対策を行ってその結果が出るまでは保存しておきましょう、ということです。

少なくとも「Gの巣疑惑」をリストアップし、そこにトラップを仕掛け、捕獲状況をメモしたもの、というのは貴方の店舗内のG生息状況をかなり精度高く表現したものになります。
つまりこれは、貴方のお店の経営における、大切なリスク評価証明となるわけです。
それを作ったのですから、簡単に処分してしまうのはあまりに勿体ない。

ましてやそのデータというのは、例えばここで「要対応」レベルになって専門業者さんに改善を依頼するとしても、その対策をより効果のあるものにする、あるいは予算を絞りこむ、つまりは経営コストを活かす、という面からも絶対的に有効な材料となります。

よって、このリストはしばらくの間、少なくとも1年くらいは何らかのファイルに入れてストックしていくとしましょう。
とりあえず、もう終わったからと処分してしまうには、あまりに勿体ない貴方のお店のリソース(経営資源)の一つであることは、間違いないでしょう。

まとめ

今回は、捕獲トラップに対しての評価についてのお話をさせていただきました。
ちょっと色々と込み入っているので、ここで整理しますね。

まず今回の大きな流れとしては、このようなことを行います。

この記事のポイント
  • トラップの捕獲状況から、「G捕獲数」をカウントする
  • その指数と各トラップ捕獲状況から「G生息レベル」に従って、現状レベルを評価する

この場合、目視カウントをするなかで、明らかに10匹を超えているようなトラップに対しては(トラップの中で子供Gがたくさんいるような場合)、「10以上」とリストにメモっておくようにしましょう。

そして、これらの「G捕獲指数」に加えて各トラップの捕獲状況から、次のような現状の「G生息レベル」を評価します。

作成画:G生息レベル
G生息レベル

こうして、あなた自身のお店の「G生息レベル」から、今後のすべき対応が導かれます。

「G生息レベル」ごとの今後の対策
  • 良好:この現状を維持する管理を今後も行ってください。
  • 注意(アラートレベル):G発生が始まっているため、何らかの対策が必要です。
    (セルフ駆除可能レベル)
  • 問題あり(アクションレベル):G発生が進行しているため、早急に対応が必要です。
    (セルフ駆除も出来なくはないが、専門業者への依頼も選択に考慮するレベル)
  • 要対応(即駆除施工):G発生が相当に進行しており、早急な専門業者への依頼が必要です。
    (セルフ駆除では難しく、早急に専門業者への依頼を進めるレベル)

さあ。
これまでで、飲食店におけるチャバネゴキブリ対策「GDCA」のうちの、最初のステップ「G:現状把握」が完了しました。
ここまでで、現状においてあなたのお店がどのようなレベルにあって、何をしなければいけないか、が明確になったかと思います。

つまりこれは、あなたのお店が健康なのか、そうではなくてGという病気なのか、という「健康診断」を終えて、その結果が出たたことを意味します。

だからあとはこれに従って、良好なお店は、その維持を。
そうではなくGの生息が進行しているお店は各々駆除施工などを行うべきだ、とここで明確にすべきことがらが示されました。

よってこれ以後は、それらに従って今後すべきことを解説していくことにします。
というわけで、ここで一端、一区切りです。
それでは次にまたお会いしましょう。よきGゼロ経営を。